ひき逃げ市議を除名、議員辞職勧告へ

地域政党大阪維新の会に所属する堺市議の西井勝容疑者(69)(堺市中区福田)が自動車運転過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕された事件で、維新の会代表を務める橋下徹大阪市長は3日、簡易投稿サイト・ツイッター上で、西井容疑者を同会から除名するとともに、同会堺市議団を通じて議員辞職を求める考えを表明した。

 橋下市長はこの日午前に書き込んだツイッターで、大阪府知事時代に飲酒運転撲滅キャンペーンに取り組んだことを挙げ、「このような状況下で、維新の会のメンバーが大失態を犯したことにつきましては、被害者の方と府民・市民の皆様におわびしようがありません」と謝罪。同会幹事長の松井一郎・府知事との協議で、事実確認の上、除名処分にすると申し合わせたことを明らかにした。4日に開く同会の全体会議で正式決定するという。

 堺市議会(定数52)では現在、維新の会(13人)は第1党だが、西井容疑者を除名した場合、第2党の公明党(12人)に並ばれる。

 西井容疑者は、大阪狭山市内で軽ワゴン車を運転中だった1日午後、調理師の女性(31)のミニバイクと接触して軽傷を負わせ、そのまま逃走。2日に府警黒山署に逮捕され、調べに、「飲酒運転がばれるのが怖くて逃げた」などと供述していた。