基準値超えのコメ、カリウム不足が原因か

福島県産のコメから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが相次いで検出されている問題で、国や県など関係機関の検討会が25日、開かれ、原因に関する中間報告を公表した。

 中間報告によると、カリウムを含む肥料が少なかった水田で生産されたコメのセシウム濃度が高かったことが判明。セシウムの吸収を抑える土壌のカリウム濃度が低かった可能性があるという。

 また、土壌のセシウム濃度が1キロ当たり5千ベクレルの暫定基準値を超えていても、コメは基準値を下回っている地点もあることから、明確な相関関係は見られなかった。