大阪刑務所で集団食中毒

 堺市は15日、大阪刑務所(堺市)で集団食中毒が発生したと発表した。

 男性受刑者約2500人のうち、1074人が下痢や腹痛などを訴えたが、全員症状は軽く快方に向かっているという。市は刑務所内で調理された給食が原因と断定し、同日から3日間、所内の調理場の使用停止を命じた。

 市や同刑務所によると、13日の夕食後、受刑者らが下痢などを訴え始め、翌14日午前には700人に達したことから、同刑務所が市保健所に通報した。刑務所内に常駐する医師が薬を処方するなどして治療しており、同刑務所は全ての刑務作業を中止。受刑者を居室内で休養させ、災害用の非常食や業者の弁当を与えているという。

 給食は、受刑者約40人が所内で管理栄養士の指導を受けて調理。13日の夕食のメニューは鶏肉のいため物や卵スープなどだった。

 斎藤和彦・同刑務所長は「保健所の調査結果を踏まえ、受刑者の健康管理、衛生の徹底を図り、再発防止に努めたい」としている。

PR:エフリレーション